iPhoneからSSHコマンド実行・Webhook連携もできる公式アプリ「ショートカット」を活用する - yuu26's memo

<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/iPhone">iPhone</a>から<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/SSH">SSH</a>コマンド実行・Webhook連携もできる公式アプリ「ショートカット」を活用する - yuu26's memo


iPhoneからSSHコマンド実行・Webhook連携もできる公式アプリ「ショートカット」を活用する


概要

iPhoneSSH コマンドを実行したり、Webhook 連携を組み立てることが可能となりました。Apple 公式アプリの「ショートカット」を使って実現できます。

「ショートカット」アプリの概要と、簡単な活用事例をまとめました。

iPhone から SSHcurl が実行できる

「ショートカット」アプリでは、多くのアクションが用意されています。その中には「SSH」や「URL 取得」などが含まれており、かなり遊べるアプリになりそうです。

URL 取得は GET に限らず POSTPUT も可能で、簡単なリクエストであれば iPhone からサクッと実行できます。簡易 curl のように使えます。

SSH では複数のコマンドを一度に実行できるほか、他アクションとの連携も可能です。

f:id:yuu2634:20180920222607p:plain

iOS 12Apple 公式アプリ「ショートカット」を使用

これらの操作には、iOS 12 以降でサポートされている Apple 提供の無料アプリ「ショートカット」を使用します。

「ショートカット」アプリで実行できるアクションは多数ありますが、特に面白そうなものをピックアップしてみました。

  • 指定した URL にリクエストを送信する(POST も可)
  • SSH 経由でコマンドを実行する
  • iPhone のデバイス状態を変更する


f:id:yuu2634:20180920215904p:plain

プログラミングのように、ユーザ入力を受け付けたり、変数操作やループ処理も実行できます。(小さい画面でポチポチ組むのは辛いかもですが)

f:id:yuu2634:20180920215906p:plain

これらを組み合わせることで、幅広いアクションが可能となります。

iPhone から SSH コマンドを実行する

App Store から「ショートカット」アプリをインストールしておきます。

アプリを起動後、ショートカットを作成 をタップ。

f:id:yuu2634:20180922110550p:plain

アクションの検索欄が出てくるので ssh を検索して選択。

f:id:yuu2634:20180920224702j:plain

接続情報とコマンドを入力し、上部中央にある実行ボタンで開始。

f:id:yuu2634:20180920225219j:plain

結果が出力されました。アクションを後ろに繋げると、この文字列がパイプのように渡されていきます。

右上の変なボタンから、保存する際の名称やアイコンが設定可能です。










ホーム画面やウィジェットからワンタップ実行

作成した処理は、ホーム画面やウィジェットに追加できます。

アイコン色やロゴも自由に設定可能です。

f:id:yuu2634:20180920224157p:plain

特にウィジェットは便利で、アプリを立ち上げずにサクッと実行できます。家電操作系のコマンドと特に相性が良いでしょう。

iPhoneREST API を叩いて JSON をパースする

せっかくなので、一つ例を作ってみました。

以下の URL にリクエストを投げ、スプラトゥーン2の現在のステージ情報を JSON で取得、JSON をパースしてステージ情報だけを抜き出してみます。


今回の要件を実現するためには、5種類のコンポーネントを用います。


f:id:yuu2634:20180920221526p:plain

今回取得したいデータは、JSON 内の .result.maps[] となります。


f:id:yuu2634:20180920222123p:plain

テキストのみ抽出できました。取得結果が2件あるため、横フリックで確認できます。

仕上げとして、通知メッセージに出力します。


f:id:yuu2634:20180922010359p:plain

これで完成です。(作業中にステージが変わってしまいましたが)

ウィジェットから呼び出すと、ワンタップでステージ情報を確認できます。

f:id:yuu2634:20180922010751p:plain


なお、ここで使用した REST API の詳細については、イカの記事に書いてあります。
blog.yuu26.com


ちなみに User-Agent は以下の値でした。URLエンコードで「ショートカット」ですね。

%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%88/700 CFNetwork/974.2.1 Darwin/18.0.0


ギャラリーで公開されているショートカットを使う

自分で作成するだけでなく、公開されているショートカットも利用できます。

「指定した URL を iCloud にダウンロード」というサンプルも。

f:id:yuu2634:20180922105544p:plain

作成したショートカットを共有する

ギャラリーへの投稿機能はありませんが、作成したショートカットは別のユーザに共有できます。ただのリンクなので SNS でシェアすることも容易です。

f:id:yuu2634:20180922110830j:plain

参考として、ナワバリバトルのリンクを張っておきます。

https://www.icloud.com/shortcuts/0e4cc2619d3740509faed8d0826a3a40

まとめ

iPhone で利用できる公式アプリ「ショートカット」を紹介しました。

利用できるアクションが豊富なため、外部のシステムや API と連携させて遊べる面白いアプリです。

iOS 12 を利用している方は、ぜひお試しください。

blog.yuu26.com