次にソフトウェアエンジニア採用した際に教材にしたい本(基礎教養部分) - terurouメモ

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次にソフトウェアエンジニア採用した際に教材にしたい本(基礎教養部分)

受託の仕事がひと段落したので、現実逃避がてら内容が古い・良くない社内図書の整理を行っていた。整理しながら「そういえば基礎教養部分の社員教育カリキュラムがまったく準備できてないなぁ」と思い、社内図書をベースに教育用に課す本を考えてみた。

以前から「日本語作文能力が足りない〜」と言ってきていたのだが、それに対しての現時点の暫定解がこれかなぁと思っている。

世界一やさしい課題解決の授業


とりあえず最初に読む本。ごく当たり前の話がサクっと書いてあるが、意識がないと全く身についてない話でもある。

読むだけなら数時間(読むのが早い人であれば、30分もあれば読める)、演習もやるなら1日〜1.5日程度。

デキる大人の文章力教室(暫定、省略可)

デキる大人の文章力教室
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類書は多いので、別にこれでなくてもよい。軽く数時間〜半日読んで、手元に置いて必要時に読み返せれば十分。

新卒採用の初っ端によく見る「学生っぽい幼稚な文章表現」を矯正する(認知させる)ために使う。切り口は違うのだが、後述の「数学文章作法」と被る内容も多いので、教育時間がなかったり、2年ぐらいの業務経験がある人なら省略してもいいかもしれない。

数学文章作法 基礎編・推敲編

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数学文章作法 推敲編 (ちくま学芸文庫)
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THE 基礎教養。仕事で日本語文章を書く全ての人間は読むべき。

ページ数が少ない本ではあるが、1日〜2日程度かけてじっくり読んだ方がいい。時間的に早く読み終わってしまった場合は、休憩を挟んで読み直しさせるのもいいぐらい。

類書に有名な「理科系の作文技術」があるが、今なら「数学文章作法」だけで十分だと思う。「理科系の作文技術」は名著であることは間違いないのだが、エピソードトークみたいなものが若干多いせいで内容が分かりづらくなっている面もあり、「数学文章作法」の登場によって役目は果たしたのかなと思う。

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「聞く技術」が人を動かす―ビジネス・人間関係を制す最終兵器 (知恵の森文庫)

伊東 明
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端的には「相手を怒らせない」「相手のモチベーションを下げない」受け答えの仕方が書かれた本。教育側が「他人との会話することが得意ではないな」と感じた場合は読ませた方がよい。話すのが得意なタイプであれば省略しても構わない。

数時間〜半日程度で読んだら、手元に置いておいて何度も見返すタイプの本。ただ、この本は若干読みづらいなとは思っているので、もっと良い類書が見つかれば差し替えると思う。

メール文章力の基本 大切だけど、だれも教えてくれない77のルール(暫定、省略可)


類書は多いので、これも別にこの本でなくても構わない。これも数時間〜半日程度読んで、手元に置いて必要時に読み直すタイプの本。

新卒採用の場合は必読として、中途採用でもメール文章を書くのが苦手な人(もしくはあまり書いてきてない人)は割と見かけるので、念のため読んでもらった方がいい。仕事で出すメールなんてほとんどのケースが定型なのだけど、定型文をちゃんと学習できてないことで、メールの往復回数が無駄に多くなって時間を無駄にしたり、「お前それ喧嘩売ってるよね」みたいな文章を平気で出してしまってトラブルになったりを未然に防ぐことができる。

顧客折衝をガンガンやってきましたみたいな人の場合は、当然読まなくてよい。

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ロジカルシンキング・ロジカルライティングの名著。前述までの本とは違って、一気に難易度が上がるのだが、世の中のロジカルシンキング・ロジカルライティング本は大体これの派生みたいな感じがあるので、最初からこれを読んだ方がよい。

できれば1週間ぐらいかけて、要約しながら読むという感じで進めたい。

プログラムは技術だけでは動かない ~プログラミングで食べていくために知っておくべきこと(省略可)


これは厳密には基礎教養というよりかは、おっさんが話す「やらかさないようにこうした方がええで」とか「業界で食ってくならこういう立ち振る舞いをしたほうがええで」的な経験則に沿った内容を体系立てて1冊にまとめた本というべきか。受託開発ありきな内容に若干偏っているところ